素敵ママにインタビュー第13回草野七瀬さん

≪素敵なママにインタビュー≫

結婚・出産を経て、毎日の家事・育児に追われるママたち…

そんな中でも、素敵に輝くママにWithCoスタッフがインタビュー☆

 

第13弾は、『劇団バナナ』を創設し、現在も演出家・脚本家・パフォーマーとしても活躍されている草野七瀬さん。

現在、6歳4歳1歳の女の子を子育て中のママさんです!

 

■劇団バナナのHP(www.theatrebanana.com)を拝見したのですが、演劇中の写真が

 沢山掲載されていて、とても楽しそうですね♪

 劇団バナナの3つの特長は、

 1.宅配型の演出

 2.参加型の演出

 3.遊びながら英語に触れることができる

 とありますが、その中でもイチ押し!の特長があれば教えてください。

 

□劇団バナナの3つの特長、一度体験してみないとなかなか「?」ですよね。

特に3番の『遊びながら英語に触れることができる』ということについては皆さん興味津々です。

日英バイリンガルのお芝居は、劇団バナナが独自に編み出した手法で、

たぶんこのスタイルでお芝居をしてる劇団は世界でも劇団バナナだけじゃないかな?と

思います。今や劇団バナナの代表作となっている

【ふしぎのくにのバナナ】という作品ですが、元々は私がニューヨークに住んでいた時に

長女の4才の誕生日会で、

『日本人の友達も、現地のアメリカ人の友達も同じように楽しんでもらえるショーを

 作りたいなぁ』と思って、実験的に試したのが始まりです。

この作品では、アリスが日本語を話し、ウサギが英語を話すのですが、それで会話が成立している。

『直訳をするのではなく、自然な会話の流れで両方の言語を用いる』という感じです。

 

バイリンガルの子はもちろん両方理解できるし、英語・日本語どちらか一方のみを使用している子も、
ちゃんとストーリーについていける仕組みになっているんです。子どもは大人より直感的ですから。
もちろん、役者のジェスチャーや表情から想像力で補うこともできます。

そしてどんどんお話の中に引き込まれていく・・・。

 

HPに書いていない劇団バナナのもう一つの楽しさは、親御さんや大人の方たちが、子ども達の感性の豊かさや、
想像力の素晴らしさを目の前で体感できるということです。
子ども達ののめり込む姿を見ながら、大人も楽しめる仕掛けですので是非体感してください!



■劇団バナナを立ち上げられる前から、劇団虹を創設されたり演劇に関する論文を書かれていますが、お子さんが生まれる前に
されていた活動と、お子さんを出産された後の活動に変化があれば教えてください。

 

国際基督教大学在学中に劇団虹という訪問型のミュージカル劇団を立ち上げました。老人ホームや幼稚園をボランティアで
巡演していたのですが、保育園を訪問した時にちょっとこわい存在が0才〜2才位のまだ言葉で物語を理解することができない年齢の子達。

その年代の子達とは普段なかなか接点もなかったので、『伝わらないかな?泣いてしまわないかな?』と、
ミュージカルを見せていても不安でした。実際、自分が妊娠して、出産・育児をする過程で、この0才〜2才の成長過程を
よく観察しようと思ったんです。そうすると、そこに言葉を獲得する以前のものすごく原始的で豊かな世界が広がっていることに気がつきました。

何かを掴むこと、離したら落ちること、投げること、引っ張ること、色の変化、触感、音、声。日々、実験しながら成長し、
自分の身体をつかって外の世界を理解しようとしてる姿。そんな毎日毎秒、一生懸命な命に、何かわくわくするような素敵なアートの刺激をあげたいな、と。

『あげたい』というのは、ちょっとおこがましいかな?『一緒に楽しみたいな』ぐらいな気持ちですね。
だから、まぁ出産前にも興味のあった分野が、出産後子どもと一緒に深まっているという感じです。
だから、劇団バナナの活動は私にとって、自分の興味分野と子育てが混じり合う場所なんです。
ただ今は、自分の娘達と楽しむだけじゃなく、娘の友達、そのまた友達・・・と、対象をどんどん広げていってます。
私にはこれ(ショー作り)しかできないので、これで世界に貢献できればと思っています。

■草野さんは結婚されて以降、日本とアメリカを行き来されていたそうですが、子育ては大変じゃなかったですか?
特に、3人のママとなられた今だから言える失敗談等があれば教えて下さい。

 

□失敗談。うーん。なかなかポジティブな人間で都合の悪いことはすぐ忘れちゃうんですけど・・・。
3人育児って大変そうに聞こえるけれど、実は一人目の一対一の時代の方が大変だったかなと思いますし、その後、次女をニューヨークで出産して長女2才半、次女が新生児とか、そこからの1年半ぐらいが私の育児史上一番の大変さだったかも。
マンハッタンって駅にエレベーターがない駅が多くて、階段でベビーカーを運ばないと行けなくて・・・・若かったからできたみたいなことも沢山ありますね。ニューヨークには授乳室なんてないし、綺麗なトイレだってない。ちょうど3歳前で長女がトイレトレーニング中、次女の首がまだ座らない状態で前抱っこして、携帯トイレを用意し、長女のパンツをおろし、マンハッタンの公園の片隅で汗びっしょりになりながら、という感じ。背景にはエンパイアステートビルが見えていても、乳幼児連れの日常はこんな感じで日々コメディーでした。笑

子ども3人になると、上の子が成長して抱っこもしてくれるし、相手もしてくれるし、もう1人ママがいる感じです。
そして、確実に手の抜き方を覚えますね。『手を抜く』というか、『緩急』のつけ方?今年は新1年生(長女)と1才児(三女)がいるので、次女が一番手薄になってますが、その分、主人にフォローしてもらったり、周りの人にもその事情を伝えて気遣ってもらうようにしています。でも、次女の耳の後ろとかがちゃんと洗えてなくて「ママーよごれがでてきたー。」と言われた時はびっくりしました。笑

3人を子育てされている中で身につけた育児テクニックや育児サービスがあれば教えて下さい。

□演劇育児です!育児に演劇要素を取り入れると、かなりいいですよー。家では割と道化と化しますね!怒ることにエネルギーを使うのがあまり好きではなく、ただ三人もいるから毎日何やかんやあるわけです。もちろん危険なことをしたり、いけないことをしたら怒りますが、時に子どもが悪い訳でもないのに、自分の鬱憤が溜まっている時に『うぁわあああ』って怒鳴りたくなる時があるじゃないですか。それをどう避けるか。(声を)出すのは、出すんですよ。
でも、「わぁああああ」って叫んだ後に語尾を可愛くするとか♡
「ママ、ママって呼ばないでよーー!」って普通に叫ぶと、ただのキレてるママですが、
「ママ、ママって呼ばないでよーー!ぶー!」とか、語尾につけてみる。叫ぶことでスッキリ。「ぶー」がついてるから子ども達も笑っちゃう、みたいな。
これ、おすすめです♪家の中だし、誰も聞いてないし!何とか、あまりよくないエネルギーが子ども達に降りかからないようにできればと思います。

 

他に、子ども達が食べてくれない時は、『お腹の中の人』の声を全部セリフでやります。
【インサイドヘッド】というピクサーの子ども向け映画はご存じですか?その映画のように、お腹の中に人がいる設定にして
「わぁー**ちゃんのお口エレベーターに乗って、ほうれん草がきたよー。わーい、わーい。」とか、

「このスープでプールになったよー。」とか。

今、4才の次女があまり食べない時期真っ最中で。まぁ子どもって、食べたり食べなかったり色んな時期があるので、元気そうだったらあまり気にはしないのですが、このやり方が効果絶大です!内心、超めんどくさいんですが(笑)

育児サービスは今までなんとか回せていたこともあって、あまり使ってないんです。打ち合わせも、基本三女同伴で行っています。
アメリカにいた時は、ほぼワンオペ育児だったので、ベビーシッターさんも使っていました。現地で留学している日本人ダンサーの子達。今でも家族みたいな関係です。三女がだんだん活発になってきたので、この秋からは保育園の一時保育に少し預けてみようかなと考えています。  

 

長女が1歳の時にニューヨークで劇団バナナを立ち上げられたそうですが、何かきっかけがあったのですか?

□長女が0才時代は、本当に初めての育児と国際引っ越しで何をする余裕もなくて。でも、ふと1才になった時にせっかくニューヨークに来たのだから、何か始めたいなと思って・・・学生時代や妊娠中に考えていたことを思い出したんですね。ちょうど妊娠中にワシントンDCにいて、そこでベビーシアターというものに出会って衝撃を受け、出産したら自分も何かしらの活動を始めようと決意はしていました。あとは、ニューヨークで娘とお芝居やミュージカルを沢山観たいなと思っていたのに、大体6才〜のものが多くて、『無いならば作ってしまえ!』と。そんな感じです。自分の好きなことで、子どもと一緒に楽しめること、それが劇団バナナの活動でした。たまたま同じ大学の先輩で同じように1才の女の子のママがニューヨークにいて、三人で活動を始めました。

転勤族なんで引っ越してしまえば、それまでに築いた人脈も経歴も跡形もなく消えてしまうのですが、自分が軸になっていればどこに行ってもやり続けられるだろう、みたいな考えもありました。なので、主人の駐在が終わって、2016年に日本に帰国した時も、せっかくだから4年間ニューヨークで続けた劇団バナナの活動を日本でもやろうという気持ちでした。転勤族なんで、時間がないんです。だからすぐにも始められる形で、ほとんどの荷物は2ヶ月近くかかる船便なんですが、衣装を2週間で着く航空便で送りました。生活の立ち上げと劇団の日本立ち上げが同時進行という勢い!



■最後に、子育ての中で自分の時間が作れずモヤモヤしているママや、育児に疲れているママに何か応援メッセージをお願いします!

□本当に自分の時間、ないですよね。乳幼児の時は、一瞬でも目を離したら命に関わることもあるし、喋りだしてからは常に話しかけられて、その相手が大変。私も今でもなかなか無いですが・・・特に上2人が未就園児だった頃は、本当に本当に大変でした。
今でも全く時間がとれないこともあるし、5分、10分の細切れ時間の積み重ねだったりします。ちょっとバナナの作業をやると、誰かがこぼしていたり、泣いていたり、汚していたり。それを片づけるのにまた時間がとられて。

『もういっそ何もしないでいる方がストレスがないんじゃないか』と思うこともある。で、思い切って作業を放棄して子どもとどっぷり遊んでみると、ご褒美みたいにいい演出アイディアがひらめいたり。そんな葛藤の繰り返しです。

でも、私はショー作りが心から好きで、やめられないんです。その『好き』を見つけられて本当に良かったな、と。『好き』は原動力になりますから。だから自分が何が好きか、どんな人間だったかってことをオムツを替えながら、おっぱいをあげながら、手は忙しいけど、頭で考えたり妄想することは自由なんで、すきま時間で考えられるといいのかなと思います。新しいものでもいいし、前からやっていたことでもいいし、ずっと昔描いていた夢で今は中断中のものでも。何かしらあるんじゃないかなと思います。出産を機にキャリアチェンジする人も多いですよね。

あと・・・重要でないことは、ちょいちょいサボるのがおすすめ。
こないだやったのは
「今日はご飯つくらなーい。そのかわりスーパーに行って好きなものを買おー!」みたいな日。
お寿司とコロッケと飲むヨーグルトといちご等が並ぶわけですが・・・まぁよしとする。完璧を求めない。耳の裏の汚れとか洗えなくても死なない。
そして「やばい!自分すごくなーい!?」って、日々褒めちぎる。私、爪を自分も含め80本管理してるんですが、子どもにも「ママすごくなーい?」って言う。

 

そして、リフレッシュしたい人は是非、劇団バナナを観に来て下さいね♪ベスト年齢は2才〜5才ぐらいですが、0才の子は無料で参加できます。今年の劇団バナナの新作「ちゅうもんのおおいB&B」には、ちょいちょい育児ネタを入れ込んでます。ママ、パパにも大好評です。あとは、今0才〜1才をターゲットにした赤ちゃん向けの作品を制作しています。子どもが小さいと本当に大変なことも多いですが、一生で考えると短い期間だし、たくさんの方と育児の面白さ、子ども達の可愛らしさを満喫できたらいいなぁと思っています。



■とてもパワフルな草野さん。ママ達へのメッセージは、インタビュアー自身が励まされた気がします☆

とても素敵なHP(www.theatrebanana.com)ですので、ぜひチェックしてくださいね!

 

今回、インタビューさせていただいた劇団バナナさんの公演情報をお知らせします。

8月27日(月)11:00-11:45 千代田区クリークアンドリバ本社「ふしぎのくにのバナナ」

9月1日(土)11:00-11:45 多摩市 JSmile多摩八角堂「ふしぎのくにのバナナ」

9月29日(土)30日(日)10:30-11:15 調布市カフェaona「ちゅうもんのおおいB&B」

 

その他、住宅展示場でのハロウィンイベントやクリスマスイベントなどにも出演予定があるそうです。

詳細は

 

公式ホームページ

www.theatrebanana.com

 

または

公式facebookページ

https://www.facebook.com/theatrebanana.jp/

 

を、ご確認ください。

 

 

【草野七瀬さんのプロフィール】(劇団バナナHPより)

国際基督教大学国際関係学科卒業。学生時代に宅配ミュージカル劇団虹を創設。地域の幼稚園、老人施設、海外ではタイ、インドネシアなどを巡演する。卒論のテーマは「国際平和のための演劇」。United Performer’s Studioで奈良橋陽子氏に師事、演技の基礎を学ぶ。TBSにて子ども英語番組「CatChatえいごでFRIENDS DX」のディレクターをつとめる。2009年に結婚しワシントンDCへ。2011年に帰国し長女を出産。2012年9月に夫の転勤で9か月の娘と共にニューヨークへ。長女が1歳になったのを機に現地で劇団バナナを立ち上げ、以後劇団バナナの全ての脚本、演出を手がける。2015年、HB Studioにて脚本を学ぶ。2016年4月に帰国。夫、6歳の長女、4歳の次女と東京都調布市で暮らし始める。2017年6月には三女を出産。家事、育児の傍ら、劇団バナナの活動を精力的に行う。

夢は子育てしながら、演劇しながら、旅をする。(ほぼ叶っている!)